新潟県の貴重な無形民俗文化財に指定されている、360年以上もの歴史を持つ大凧合戦
まるで畳8枚分もある巨大な六角大凧たちが、刈谷田川の両岸で息をのむほどの空中戦を繰り広げます。
その迫力ある合戦の光景を、ぜひとも間近で目撃していただきたいのです。
そして、会場周辺ではさらに魅力的な光景が広がっています!100軒以上の露店が立ち並び、見附市今町の初夏を彩る風物詩となっているのです。
2024年の開催日を追記しました!
見附今町・長岡中之島大凧合戦
2023年にはなんと4年ぶりに通常開催されることが決まりました!
見附今町・長岡中之島大凧合戦とは?
見附今町・長岡中之島大凧合戦は、新潟県見附市と長岡市で毎年6月の第1土曜日から3日間開催される伝統的な大凧合戦です。
見附今町・長岡中之島大凧合戦の歴史
見附今町・長岡中之島大凧合戦は、江戸時代の天明年間(1781年~1789年)に、刈谷田川の堤防を地固めするために行われた凧揚げが始まりとされています。その後、次第に凧揚げが合戦形式になっていき、現在の形になりました。
見附今町・長岡中之島大凧合戦の見どころ
見附今町・長岡中之島大凧合戦の見どころは、なんといっても、畳約8枚分の大きさの巨大な大凧が空を舞う姿です。大凧には、武者絵や美人画などが描かれており、その迫力は圧巻です。また、両岸の凧組が、大凧の綱を引っ張り合う姿も見どころです。
六角凧とは、かつては美濃紙100枚を一枚ずつ張り合わせて作られたと言われる、縦4.3m、横3.3m、畳約8枚分もの巨大な凧です。 かつては武者絵や美人画などが主流でしたが、最近ではキャラクターやマスコットなども頻繁に描かれ、多彩な色とりどりの大凧が空中を舞い、息をのむような空中戦を繰り広げます。
見附今町・長岡中之島大凧合戦へ開催情報・アクセス
見附今町・長岡中之島大凧合戦は、新潟県見附市と長岡市で開催されます。
見附市内にて、大凧合戦で使用される大凧の展示が行われます。
展示会場では、大凧の迫力ある大きさや美しい凧絵をお楽しみいただけます。
展示期間:2023年5月21日(日)~6月5日(月)
展示場所:ホームセンタームサシ見附店駐車場をはじめ、今町地区の各所でも展示が行われます。
ぜひ、この機会に大凧の魅力を存分にご堪能ください!
2024年開催日情報
【新潟 三大凧合戦】 今年も開催が近づいてきました!!
各合戦の日程
- 白根大凧合戦 6/6~6/10
- 三条凧合戦 6/1~6/2
- 見附今町/長岡中之島大凧合戦 6/1~6/3
越後の凧合戦習俗
越後の凧合戦習俗は、新潟県の三条市、新潟市南区、見附市、長岡市で行われている凧合戦のことです。三条凧合戦、白根大凧合戦、今町・中之島大凧合戦の3つが、2015年に新潟県の無形民俗文化財に指定されています。
越後の凧合戦は、江戸時代中期に始まったと伝わっています。その起源には諸説ありますが、いずれも堤防工事や田植えなどの農作業がひと段落した端午の節句に、人々が集まって凧揚げを楽しんだことが始まりと言われています。
越後の凧合戦は、30枚張りの六角凧を使用した合戦です。凧は風上から風下に揚げられることが多いため、風下が有利とされています。合戦は、先頭の揚げ師が糸をさばいて凧を操り、相手の凧に空中で糸を絡めて、審判が確認したら糸を引き合って勝負に入ります。凧が絡まっても審判が認めなければ戦いは成立しません。合戦場には各組一つの凧しか入れず、前の合戦が終わるか、凧が地面に落ちるまで次の凧は場外に待機しています。
越後の凧合戦は、単に凧揚げを楽しむだけでなく、地域のコミュニティの結束を高め、伝統文化を継承する大切な行事となっています。