北アルプスの壮大な景色と美しい自然が魅力の栂池自然園では、グリーンシーズンになると一面の残雪と湿原に咲き誇るミズバショウが訪れる人々を魅了します。
さらに、栂池自然園には他にも多くの貴重な高山植物が存在しますが、特に注目すべきはスケルトンフラワーとして知られる「サンカヨウ」です。
このブログでは、栂池自然園のミズバショウとサンカヨウの魅力について紹介します。
「栂池自然園」一度は見ておきたい高山植物
ミズバショウ
ミズバショウは本州で最も遅咲きと言われ、栂池自然園では数十万株ものミズバショウが一斉に咲き誇ります。栂池自然園入口にはミズバショウ湿原があり、木道が整備されているため、車いすでも散策が可能です。
一面の湿原に咲くミズバショウの花は、その美しさと繊細さで人々の心を癒してくれます。
神秘の花「サンカヨウ」
サンカヨウは栂池自然園で6月から7月頃に出会える小さな純白の花を咲かせる植物です。
その特徴的な姿から「スケルトンフラワー」とも呼ばれ、雨に濡れると花びらが透き通るように見えるのが特徴です。
冷涼な高地で湿度が高い環境でしか見ることができないため、希少な高山植物として注目されています。
雨の日に訪れると、その神秘的な姿に感動すること間違いありません。
楽しみ方
栂池自然園へのアクセス方法
駐車場は栂池高原内中央駐車場を利用ください。
中央駐車場が満車の場合は、第一駐車場・第二駐車場もご利用いただけます。
中部山岳国立公園の環境保護のため、栂池自然園への一般車の乗り入れは禁止されてます。
自然園へのお越しは、つがいけロープウェイを利用してください。
湿原のマナー
湿原保護のために、木道が敷かれています。 写真を撮るために湿原に三脚を立てたり、木道や休憩所に座って足を湿原内に置くことはやめましょう。
一つ一つが生態系を維持し、自然景観を保っています。 昆虫採取、山菜採り、落葉・落枝一本でも採集等はやめましょう。もし採取を行った場合は、自然公園法により罰金が科せられます。
生息する野生生物への脅威となったり、伝染病などを伝搬させたりする恐れがあるのでペットは禁止です。
その他禁止事項は>>素晴らしい自然を次世代に引き継ぐために<<
多様な動植物が息づく自然の宝庫「栂池自然園」
栂池自然園は、中部山岳国立公園内に広がる自然の宝庫です。長野県・新潟県・富山県・岐阜県にまたがり、標高約1,900mの場所に位置しており、約100ヘクタール(1㎢)に及ぶ広大な高層湿原が特徴です。この自然園では、ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで訪れることができ、美しい景観と多様な動植物の観察が楽しめます。
雄大な白馬三山と展望湿原が魅せる、栂池自然園の魅力
栂池自然園は、栂池高原の中に広がる自然の楽園です。長野県・新潟県・富山県・岐阜県にまたがる中部山岳国立公園内にあり、白馬三山の雄大な姿を望むことができ、また展望湿原からは、日本三大雪渓の一つである「白馬大雪渓」を眺めることもできます。自然園の広大な敷地内には、さまざまな動植物が生息しており、季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。
- 白馬三山とは
白馬三山(はくばさんざん)は、富山県と長野県にまたがる3つの山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)の総称であり、その周辺の山岳一帯を白馬連峰と呼んでいます - 白馬大雪渓とは
白馬大雪渓(はくばだいせっけい)は、長野県北安曇郡白馬村にある雪渓。日本三大雪渓のひとつ。 - 雪渓とは
高山や標高の高い地域では、一年中積雪が残る地帯のことです。
日本国内では特に「白馬大雪渓」「針ノ木大雪渓」「剱沢大雪渓」という雪渓が有名であり、「日本三大雪渓」として知られています。
栂池自然園では、冬には厚い雪が積もり、春の訪れとともに雪解けが進みます。特に6月初旬頃からは、遅咲きの美しい花「ミズバショウ」が見ごろを迎え、湿原を彩ります。夏には、数百種類にも及ぶ高山植物の花々が咲き誇り、多彩な色彩が自然園を彩ります。また、9月になると秋の気配が感じられ、10月初旬にはアルプスの初冠雪とともに、「三段紅葉」と呼ばれる美しい紅葉を楽しむことができます。
- 「三段紅葉」とは
山麓の木々の「緑」、中腹の紅葉の「赤」、山頂の冠雪の「白」という、緑・赤・白の3色(三段)が山を彩るさまのこと。
栂池自然園へのアクセスには、「つがいけロープウェイ」を利用します。つがいけロープウェイに乗っている間は、清々しい高原の空気を感じながら、北アルプスの白馬三山や八ヶ岳連峰などの美しい山々を一望することができます。まるで絶景空中散歩をしているかのような贅沢な体験が待っています。
栂池自然園では、自然愛好家やハイカーだけでなく、写真愛好家にも人気があります。一年を通じて季節ごとの美しい風景や花々をカメラに収めることができます。特に、湿原に広がるミズバショウや色鮮やかな高山植物の花々は、写真撮影の絶好の被写体となるでしょう。自然園内には木道が整備されており、散策しながら自然の息吹を感じることができます。
栂池自然園への訪れは、自然の美しさや多様な生態系を観察するだけでなく、心身を癒すリフレッシュの場でもあります。美しい風景や清々しい空気に包まれながら、自然の営みを感じ、日常の喧騒を忘れることができるでしょう。
栂池自然園で出会える代表的な高山植物
6月 :ミズバショウ、シラネアオイ、リュウキンカなど
7月 :クルマユリ、ヒオウギアヤメ、ニッコウキスゲなど
8月 :ウメバチソウ、ヨツバヒヨドリ、ベニバナイチゴなど
9月 :ノコンギク、ハンゴンソウなど
10月 :ゴマナ、アケボノソウなど
北アルプスの栂池自然園で販売されている「おたり弁当」
ミシュランガイド東京2020の一つ星レストラン「sio」のオーナーシェフ鳥羽周作監修で、信州小谷村の食文化と中部山岳国立公園の自然を融合させた特別な料理です。
栂池山荘で受け取った「おたり弁当」を持ちながら散策し、お好きなビュースポットで、美しい景色を楽しみながらお弁当を味わうことができます。栂池自然園の魅力とともに、鳥羽シェフ監修の「おたり弁当」を楽しんでください。
>>お申し込みページ<<
国立公園内で行われる教育プログラム『MIKKETA!』
このプログラムは中部山岳国立公園・栂池自然園の魅力を広く伝えることを目的とし、4つの常設プログラムと特別プログラムで構成されています。
常設プログラムでは、専属ガイドによる栂池自然園散策や自然園のマスコット作りなどが体験できます。また、特別プログラムとしては、わくわく自然教室が開催されます。
具体的なプログラム内容としては、
- ガイドによる散策や栂池自然園の生物や地形について学ぶプログラム、
- 自然園のパトロールに参加して写真撮影するプログラム、
- パーラービーズを使って栂池自然園のマスコットを作るワークショップ、
- そしてトレジャーマップを解読して宝物を見つけるイベントなどがあります。
プログラムの期間は7月15日から8月31日までで、参加費や対象年齢はプログラムによって異なります。『MIKKETA!』を通じて、栂池自然園の魅力を楽しみながら学ぶことができます。
TSUGAIKE Outdoor Village
6月10日(土)に、ゴンドラリフトの白樺駅(中間駅)に位置するTSUGAIKE Outdoor Villageがオープンします。この施設では、スキー場のゲレンデを利用したキャンピングトレーラーや、ドックランを併設したアクティビティ施設「白馬つがいけWOW!」など、さまざまなアウトドア施設が一箇所で楽しめます。
【栂池自然園 概要】
指定管理者 :株式会社おたり振興公社
開園期間 :2023年6月10日(土)~10月22日(日)
URL :https://sizenen.otarimura.com/
【つがいけロープウェイ 概要】
営業期間 :2023年6月10日(土)~10月22日(日)
営業時間 :8:00~16:20(繁忙期は早朝・延長営業あり)
料金 :大人3,700円 小児(小学生)2,100円
(ゴンドラ&ロープウェイ+栂池自然園入園料込)
アクセス :長野IC、安曇野ICから約70分/糸魚川ICから約50分
URL :https://www.tsugaike.gr.jp/