スケソウダラは水分を抜いた殆どが速筋タンパクでしめられており、筋肉増加が期待されています。
「たら（鱈）ふく食べられる」ことから棒鱈煮は縁起の良い食べ物として、新潟県では魚沼地方の郷土料理として親しまれており、お正月だけでなく夏の帰省シーズンなどにも食べられています。
新潟県小千谷市では「棒鱈祭り」と呼ばれる祭りで各家庭で棒鱈を楽しむ風習があります。
筋肉増加に期待される速筋タンパクを多く含んでいるスケソウダラのことや、新発売の棒鱈煮フレークタイプ、棒鱈煮の口コミ評判についてもご紹介します。
棒鱈とは？
棒鱈（ぼうだら）とは、江戸時代から受け継がれている保存食の一つであり、真鱈を干して作られ、主に東北や北海道で水揚げされる真鱈を用いて製造される素干（すぼし）のことを指します。
寒い季節である12月から2月にかけて、特に北海道でその製造が行われています。
棒鱈はマダラを三枚におろして1～2か月天日干しした干物で、完全に乾燥させてカチカチに固くなった食材です。
棒鱈は水につけて戻す工程が必要で、柔らかさを取り戻した後に料理が行われます。
カルシウムたっぷり新潟の郷土料理「棒鱈煮」
魚沼地方ならではの味わい、カルシウムたっぷりの逸品 棒鱈煮とは、助宗鱈を干して水で戻し、甘露煮風に煮ることで調理されるお料理です。
この棒鱈煮は、新潟県内でも特に魚沼地方に根付いた風味豊かな料理として知られ、そのカルシウムたっぷりの魅力とともに、地域ならではの味わいが楽しめることでしょう。
棒鱈煮のパックをスパーで見かけるけど、まず棒鱈を戻すのに手間暇かかるし、何時間も煮込まないとだし、手軽に作れない特別な料理って感じです！
驚きの栄養！スケソウダラの速筋タンパク
スケソウダラは棒鱈煮に使用される魚で、その特徴的な栄養価が注目を集めています。
健康な体づくりにおいて重要な役割を果たす「速筋たんぱく」が注目され、スケソウダラに豊富に含まれていることが知られています。
速筋は瞬発力を発揮する際に関与する筋肉で、年齢とともに減少する傾向があり、不足すると肥満や筋力低下などのリスクが高まり、高齢者においては寝たきりの原因ともなることが指摘されています。
このため健康的な老後を過ごすためには速筋の維持が欠かせないとされており、スケソウダラの身には水分を抜いたほとんどが速筋タンパクで占められています。
人間の筋肉は速筋と遅筋の2つの繊維で構成され、速筋は瞬発力を遅筋は持久力を担当。
スケソウダラの速筋タンパクには特に加齢とともに減少する速筋を増やす効果があり、筋肉増加に寄与することが研究で示されています。しかし速筋を増やすためには負荷運動が必要で、有酸素運動は遅筋を鍛えるため、速筋の増加には貢献しません。
スケソウダラの速筋タンパクには速筋を増加させる効果が！
スケソウダラの速筋タンパクを摂取したラットの実験では、筋肉量の増加や速筋の増加が明らかになり、他のタンパク源には見られないものであり、スケソウダラの健康へのポテンシャルを示しています。(ニッスイ：食べるだけで速筋が増える)
手軽に棒鱈を食べてもらいたいからフレークに！
棒鱈煮の消費習慣が変化する中「どうしたらより多くの人に棒鱈煮を楽しんでもらえるか？」という問いに向き合っていたところ、商品開発担当社員が鍋底に残ったほぐれた棒鱈煮を持ち帰ったところ、子供が甘めの味付けに惹かれてご飯と一緒に美味しそうに食べたそうです。
長時間の煮込みによって骨まで柔らかくなり、成長期に必要なカルシウムも摂取できる棒鱈煮。
古くからの風習に結びついたイメージがあるお正月やお盆の料理とは異なり、棒鱈煮をシンプルなごはんのおかずやおにぎりの具として活用してほしいという想いから、ほぐした状態で様々な料理に利用しやすいフレークタイプが開発されました。
棒鱈煮口コミ
- 棒鱈煮って山形県だけなのかな？
- 山形の旅館で棒鱈煮が出てきた。おいしい。
- ニシンのコンブ巻き、棒鱈煮、こづゆ。ふるさとに帰ってきたって気がする。
- ほかほかのご飯に棒鱈煮！最高！
- 酒のあてに棒鱈煮
SNSでは山形県・福島県の人の投稿が多かったです。中には棒鱈煮ってローカル食だったのか！という投稿も結構ありました。郷土料理って身近すぎて気がつかないこと多いですよね。
ニシンもだけど、北前船で内陸の保存食にっていう感じなのかな。
棒鱈煮は新潟魚沼地方の縁起の良い郷土料理！速筋タンパクに期待！だから手軽に食べたい！まとめ
棒鱈は江戸時代からの保存食でカルシウムたっぷり。スケソウダラには速筋たんぱくがたっぷり含まれていることで注目されています。
しかし調理に手間暇かかってしまうことで、手軽に食べられないことが難点。
棒鱈煮を手軽に食べて欲しい！という想いからフレークタイプが登場しました。スーパーで見つけたら買ってみたいと思います。
